2022年4月10日(日)
オープン16:00 スタート17:00 チャージ3000円
この企画を最初に思いついたのは仕事でギタリスト清水保光氏に会う為、東京へ向かう新幹線の中でした。1月11日とまだまだ寒い頃です。
以前よりメンバー公募のセッションライブという形式があるのは知ってました。ただTsudohでやるにはいろいろハードルがあるし他イベントのマネして二番煎じになるのもあまり面白くない。
そこで考えたのがギターだけプロギタリストであとのパートは公募するというスタイル。私が清水氏のプレイが見たい、という理由もありますが。これであればTsudohオリジナル企画です。
ただ、問題がいくつもありました。
まずプロギタリストの方が演奏レベルの分からないアマチュアと一緒にプレイしてくれるのか。しかもリハ無しの本番一発で。更には初めての会場、機材で。そして、遠路はるばる金沢まで来てもらえるのか。
次にこの企画に対して応募者や観覧者が集まるのか。当然、私としてはビジネスでしかないので事業としての採算性がとれなければ意味がありません。私には「楽しければいい」という考えは一切ないです(笑
次に音量問題。Tsudohというライブハウスは爆音系は出来ません。そもそも、私が爆音嫌いです。ライブハウスに行く時は耳栓をしていきますが出来れば、耳栓なしで普通に聞きたいのです。
私は音響機器を製作したりTsudohでPAをするのが仕事なので翌日、耳鳴りがしていては仕事に支障がでます。また聴覚の神経細胞というのは一度ダメになるとほぼ回復しないそうなので特に気をつけています。
特にドラム。小径のセットですが普通に叩くとやはりそれなりのボリュームになります。それに合わせてギター、ベースの音量が決まると思うのですがTsudohのサイズ感を意識した演奏をしてもらえるか。またTsudohの音響の方針として「ボーカル5割」というのがあります。つまりボーカルが一番聴こえる(=ボーカルが歌いやすい)というバランスです。
あくまで主役はボーカリスト、そこを意識したプレイヤー像が理想です。
バランス重視かつ各プレイヤーへの配慮が出来るドラマーというのはかなり限られてくるのでドラムパートはほぼ固定としました。
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そしていつも待ち合わせするお茶の水のスターバックスで清水氏と会った時に軽くこの話を持ち掛けてみました。
幸いにも興味を持って頂きました。
その後、約3か月かけてメールや電話で何度もやりとりして企画を煮詰めていきました。
Facebookでイベント告知と各パートの公募したところ、沢山の方に興味を持って頂きました。
そして4月10日、本番当日。
初めての試みなので試行錯誤しながらの進行となりました。
幸いにも全曲、途中で破綻することなく素晴らしい演奏でした!
とても本番で一発合わせとは思えないクオリティでした!
到着が遅れてしまう演奏者にも柔軟に曲順を入れ替えて滞りなく進行しました。
転換タイムでは清水氏のプロならではの経験談や軽快なトークが楽しかったですね。
ラストは清水氏の名曲、Wind From The Eastの演奏で終演となりました。
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各プレイヤーには音量などの制限で少々、窮屈な思いをさせてしまったかもしません。
今回、歌っていただいたボーカリストに感想を聞きました。
全員、「凄く歌いやすかった!」と言って頂きました!
そして聴いていた方も「すごく聴きやすかった!」
これもすべてみなさんの協力のお陰だと思っています。
私が聞いていてもサウンドバランスは最高だったと思います。
これがTsudohの目指すサウンド、目指すべきライブハウスのかたちです。
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今回のセッションでひとつの新しいスタイルが出来上がったと思います。
第2弾にご期待ください!
今回は沢山の方にご参加、ご観覧頂き本当にありがとうございました!
ライブフォトレポート(敬称略)
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