床の基礎や壁の造作は知り合いの大工さんにお願いしました。

あと電気工事、給排水設備などは大工さんが手配しています。

ただし内装、エアコン工事、水回り工事は自分で手配します。

本来、店舗設計施工会社や工務店に頼めばすべてやってくれます。

ただ丸投げしても面白くないので自分で出来るところは自分でやりたかったのです。

それとコストの問題もあります。

後述しますが、いかに初期出費を抑えるかがひとつのテーマでした。

この時はまだ明確なコンセプトは決まっていませんでした。
ジャンル的には飲食店になるのですが実は飲食の仕事は一度もしたこともありません。
飲食店でアルバイトすらしたことがありません。 

計画前、ネットで飲食業について調べてみました。
全業種の中でもっとも廃業率が高くもっとも難しい業種のようです。
つまり参入するには容易いが利益をだして継続していくのは凄く難しいということです。

ウチの近くにあった海外で長年修行してきたシェフが経営していて一時は大人気レストランだった店も今はもうありません。
料理のプロ中のプロがやっていても数年で閉店に追い込まれるようなことが普通にある世界です。

そもそも、最初から飲食業で儲けようという考えはありませんでした。
一応、会社の一部門としてやっていくのですがやはり本業がメインだと考えていました。
素人が群雄割拠の飲食業界に参入して、そう易々と成功できるとは思っていません。

飲食店の新規出店の廃業率は3年で70%にもなるそうです。
なので成功しているお店ではなくて失敗して閉店したお店のことを詳細に調べました。
開店前から閉店したお店のことばかり調べるのもおかしな話です。
しかし失敗から学ぶことは非常に多いです。
そのひとつに大きな初期投資というのがありました。

壁の中には防音のゴムシートが隙間なく敷かれています。

3年で閉店する確率が70%というところに大金をかけるのはもうギャンブルに近いです。
可能な限り初期費用は抑え、最小限の設備でスタートすることにしました。
Tsudoh立ち上げ費用はすべて自己資金のみ、借入なしです。

とりあえず数年は試行錯誤してみよう。
可能性は無限にある。

続く