現在のTsudohの場所は以前は車庫でした。

車4台分のスペースと奥に12畳分くらいの倉庫がありました。

この建物は2008年に私が購入しました。(正確には私の経営する会社名義で購入) 

時々、建物について親の持ち物?とか聞かれますが違います。(わりと失礼な質問ですけど・笑)

自分の会社に関しては親族から一切の援助はありませんし相続や遺産も一切ありません。(私が創業者です)

というか両親ともに健在です(笑

写真のおじさんが前所有者。呉服卸の会社を経営されていてその社屋でした。

ここに引っ越す前は近くの借家でした。

事業が拡大し手狭になったので引っ越しを検討していた時にこの空きビルを見つけました。

持ち主を探し出して、使ってないなら貸して欲しいと交渉してみました。

回答は「売る予定だから貸せない。欲しいなら売るよ」

建物内を見せてもらってすっかり気に入ったので買うことにしました。

と言ったもののお金が無いので銀行に借りに行きました。

「すいませーん、買いたい建物あるのでお金貸してください!」

2階は約40畳の広さで両側に着物の反物を並べる棚がありました。改装費用節約の為、セルフリノベーションしました。

訪れたのは近くに本店があるH銀行。

とりあえず口座もあったし一番近所だしこの辺では一番大きな銀行だったので。

後日、担当になったのはまだ入行2年目くらいの若い行員でした。

彼は一生懸命頑張って稟議を上げてくれました。

しかし1ヵ月くらい経っても一向に稟議が通りません。

挙句の果てに「なぜ、街中の地価の高い場所でやる必要があるのか?郊外でもいいのではないか?」と上層部がワケわからないこと言ってきました。

とりあえずH銀行の行員には引き続き頑張ってもらい、私は近くのH信用金庫へ行きました。

これまでの経緯を説明し相談したところ2~3日で融資通りました。

この1か月のモンモンとた気分は何だったんだ、、、

ほとんど一人で解体しました。じゅうたんの下は畳でした。

後日、H銀行の担当の行員とその上司がわざわざ家までやってきて融資出来ないと言ってきました。

「あー、いいです、いいです!もうヨソで決まったんで!実行日は●日です!」

絶句してましたが、めちゃ気分は良かったです(笑

というか私が世間知らずでした。

H銀行が私のような創業したばかりの弱小零細企業を相手にしてくれるはずがありません。

まあ、これも苦労しましたが凄く勉強になりました。

今思えば若気の至りというか、いろいろ無謀なとこもあったなと思います。

確かに地価の高い所ですが街中にあるからこそ価値があり商売にも有利でさまざまな可能性があります。

その可能性のひとつがTsudohでした。

仮に郊外だったら新幹線開業効果も受けられなかったしTsudohもなかったでしょう。

当時はこういう展開になるとは夢にも思いませんでしたが。

銀行で代金の受け渡しが終わり所有者から鍵を貰った時の喜びは一生忘れません。

畳を取っ払った後に合板を敷いていきます。
写真の男はホリトオル!
Pタイルを敷いていきます。貼り方はネットで調べました。真ん中から敷いていくそうです。
何枚だったか忘れたけどかなりの枚数でした。
Pタイル貼りだけで数日かかりました。

最後にワックスをかけて完成です!ここが現在のタッキーエンジニアリングとなっています。